想
□イノナカワズ
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鬱屈した心情。
付きまとうなよ。過去の栄光。
お前が邪魔をするせいで
私は前に進めない。
ぶれる足先を誰が止めてくれるのだ?
どうしようもない怠惰な心持ちは
何処に投げ捨てればいい?
未熟な人格をぶらさげて
田舎者のレッテルを背負い込んで
いっそのこと鬱金香ばかり眺めて過ごす旅にでもでてやろうか。
ナイフとランプのかわりに
はじかみと牛の脂と黄リンでもガラス瓶に詰め込んで
近所一周してから世界旅行。
その前に自然発火して焼死。
でも大丈夫、残るのはジンジャーの薫りが染み込んだ分子量28のキタイ。
そんなキタイに期待。