07/22の日記

09:52
月に焦がれた黒き蝶(BASARA 逆トリ)
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「三成。何故ぬしは必要以上に我に干渉する」

「吉乃…?」


目の前の三成が呆然と我を見つめる。


「ぬしが我に干渉しようとするのは、我が吉継殿に似ておるからか?」

「そ、そうではない…!」

「いや。ぬしは吉継殿を喪ってできた穴を、我で代わりに埋めようとしておるのだろう。そうでなければ、我のような不気味な化け物に関わろうはずがない」

「吉乃…!」


そう。
三成が我を傍に置きたがるのは、我が吉継殿に似ておるから。
我自身を見てはおらぬのよ。

三成の想いは死んだ吉継殿に向けるべきもの。
我に向けているのではない。


だから、この気持ちは。
我が持っていてはいけないのだ。


「三成。我に吉継殿を重ねて見るのはやめやれ。
我は吉継殿にはなれぬ」



我は所詮、


吉継殿の代わりでしかないのだから。





三成逆トリネタ第二段。
夢主は刑部と幸村の子孫。
見た目も性格も刑部そっくり(病気ではないので肌は普通ですが)。
ちなみに幸村似の妹がいます。

妹は学校の寮に入り、両親は転勤していったので、夢主は実家で一人暮らし。
刺激のない退屈な生活を送っていました。

ところがある日突然、刑部青ルート後の三成がトリップしてきました。
刑部が死んで鬱状態だった三成は、刑部そっくりの夢主を見てびっくり。
何だかんだで面倒見のいい夢主は、家康との戦いで怪我をしている三成を放っておけず、しばらく世話を見てやります。
三成は刑部に似ている夢主の傍を離れません。
夢主も三成が好きになるけど、いつかは離れる日が来るとわかっているので、自分が刑部に似ているから三成に懐かれているのだと割り切ります。

そんな気持ちのすれ違いを書きたいです。
最後には両想いになるけどいきなり三成が元の時代に戻っちゃって、夢主が後を追って戦国時代にトリップして嫁入りすればいい。

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