〜Another Moon,Other Stars〜 無印編
□もう1人のセーラー戦士!コードネームはセーラーV
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“プリンセス・・・私の愛しいプリンセス・・・私は貴女のことを愛しています・・・その心も、その身体も・・・”
“セレニティ・・・私もです。貴女の愛さえあれば他には何も・・・でも、私たちの愛は本当は許されないもの。それでも・・・好き・・・”
どこかの宮殿と思われるお城の一室で何かを話し合うドレス姿の2人の少女。
互いの身を寄せ合い、何かを確かめ合う。
“プリンセス・・・”
“セレニティ・・・”
少女達は語ることを止めて口づけを交わす。
一方は右手を、もう一方は左手を握り締めたまま・・・口づけが終わったところで紗織は目を覚ました。
ここ最近、夢を見ていなかった紗織は突然のことで何がなんだかさっぱり分からない、と言う表情になる。
紗織が見た夢の中ではお姫様姿の女性2人がキスをしていた。
夢の中の出来事のはずなのに無意識のうちに紗織は口元が気になる。
まさか、自分と他の女性が、とも思ったがお姫様同士、と言うことを思い返すとそれは違うと断言できた。
だが・・・
何か大切なことを忘れている、と紗織は思わずにいられなかった。
「何だったんだろう、今の」
紗織は誰に聞こえるわけでもない独り言を呟いていた。
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