〜Another Moon,Other Stars〜 無印編

□現れた銀水晶!新たなる力
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 “プリンセス・セレニティ・・・私の決意を受け入れて申し訳ありません。貴女にだけ辛い思いをさせてしまって・・・”

“いいのよ、プリンセス・セレナ。貴女の望んだことならばどんなに辛いことであっても受け入れるわ”

“プリンセス・セレニティ・・・”

“2つの銀水晶は、どれだけ離れていてもお互いを呼び合う・・・私は信じているわ。いつか貴女と一緒になれる日を”

“プリンセス・セレニティ・・・好き・・・銀河の果てまでも愛しています”

“プリンセス・セレナ・・・私も”

(今なら分かる・・・互いを想い、互いを大切にしたいという気持ち・・・その意志が強かったから、互いを引き寄せあう力も強かったんだ・・・)



2人のプリンセスが抱きしめ合い、キスするシーンで紗織は目を覚ました。

全てを知り、やるべきことの大半を終えた紗織。残された疑問が解決するとき、紗織の使命が終わる。

そして、もう1つの銀水晶の存在を知ったらダークキングダムが紗織にも狙いを定めてくることも想定出来る事だった。

そして遂に訪れたプリンセス・セレナとしての目覚め。

全てがひとつの方向を向き始め、それに対する決着を付けるべき時が目の前に迫っていることを紗織は自覚していた。

ひとつの決意を前にしていつまで続くか分からないだろうママとの紗織は定期連絡を入れることにする。

『Dear Mom.

いきなり変なこと聞くけど私がどこかの国のお姫様だ、って言ったらママはどんな顔する?

つい最近占ってもらったんだけどね、私は遠い昔に大きな国のお姫様だったらしいの

それでその国の偉い人のことが好きで好きで仕方なかったんだって

その恋は結局叶わなかったんだけど私がそのお姫様の生まれ変わりで叶わなかった恋をかなえるのが使命だとしたらママはどうする?

返事しづらいことかもしれないけど、聞いていいかな?

From 紗織』
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