〜Another Moon,Other Stars〜 R(魔界樹〜ブラック・ムーン編)
□うさぎの危機!ティアラ作動せず
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「魔界樹のエナジーが思ったほど溜まらない・・・これもあのセーラーセレネスたちのせいです」
アンが魔界樹に手を置いてセーラー戦士たちへの憎しみを募らせている背後でエイルが話しかける。
「魔界樹は我々の生命の源よ、魔界樹が枯れれば私達も死ぬのよ」
魔界樹のエナジーを糧とするエイルとアンにとって魔界樹の枯渇は死活問題である。
魔界樹を維持させるためにも彼女達は人々を襲い、エナジーを奪い、それを魔界樹に提供し、自らの生命線として活動している。
当初の予定では魔界樹のエナジーは十分過ぎるほど獲得できるはずであったがセーラー戦士たちの復活によりそれもままならない日々が続いていた。
2人は隣の部屋へ映り、エイルは一枚の紙を見てテーブルの上に置く。
そこには十番街に新しく出来た3Dシアターの宣伝が記されていた。
「新型3Dシアター、十番街にオープン!?」
「カーディアンが牙をむくに相応しい、趣のあるアトラクションでしょ?」
「街に出ましょう、エイル。新鮮なエナジーを求めて・・・」
アンはエイルから受け取ったチラシを放り捨てると星華と夏美の姿になって出かけた。
十番街へ向かう電車の車中、紗織とミカは久しぶりに一緒に出かけることもあってお互いに募る話もいっぱいあったようで、その話で盛り上がっていた。
「そうそう、セレネス様にもヴィーナス以外にまだ新しい仲間がいたらしいわね?」
「うん、マーキュリー、マーズ、ジュピターと・・・ムーンだっけ?」
「そうそう、セーラー戦士が6人もいるなんて夢のようね。でも、セレネス様が一番お美しい!」
「あはは、ミカったらやっぱりそればっかり」
「でもさ紗織、美奈子ちゃん達以外にも新しい友達が出来たんでしょ?この前、氷川神社ってところで紹介してもらったうさぎ、天才少女、レイとまことだったっけ?」
「そうそう、それからもう1人。なるちゃんと私と同じように転校してきた銀河夏美ちゃんもいるわ」
「うらやましいな〜、そんなに友達が出来たなんて。今度、また携帯番号とか教えてもらおうかな?」
「いいと思うよ、ミカもまた美奈子ちゃんと連絡取ってるんでしょ?」
「それで今日、3Dシアターに行くんでしょ?紗織と美奈子ならば2人でああいうゲームくらい余裕でしょ?」
「そうは言うけど、私本当はあまりゲーム上手くないわよ?この前のは偶然だったわけだし」
話がいいところで盛り上がっていたが十番街に到着したため、2人は電車を降りる。
今日は十番街に出来た3Dシアターへ遊びにいく事になっていたのだった。
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