〜Another Moon,Other Stars〜 無印編
□学校を守れ!セレネスの奮闘
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「おはようミカ、昨日は本当ひどい目に遭ったよね」
「おはよう紗織、本当そうね。寿命が10年縮まったかも〜」
「でも、お互いケガもなくてよかったよね。今は物騒な世の中だからさ」
「そうそう、紗織。昨日あったことは私達だけの内緒にしない?
化け物の話をしたところで信じてもらえそうにないし・・・」
「そうね、他の誰かが襲われちゃったらいやだし・・・私、そういうの信じたくないから」
「紗織って他人思いだから。昨日だって私を助けようとしたんでしょ?言わなくても分かってるわよ、私のために一生懸命になってくれるのは紗織くらいなものよ」
「ミカったらよく言うわ、あ、そろそろ降りる駅ね」
紗織とミカは昨日襲ってきた化け物=妖魔のことについてあれこれ話し合いながら登校した。
もちろん、紗織自身がセーラーセレネスに変身してあの妖魔を撃退したことは一切秘密にした上である。
さすがに親友と言えるミカをプリンセスと幻の銀水晶探しに巻き込む訳にはいかない、紗織がミカを思いやる気持ちからあえて紗織は嘘をついてごまかした。
その日は何事もなく終わり、とりあえず普段通りの1日が過ぎようとしていた。
幸い、今日は帰り道に妖魔に襲われる心配もなかったようだ。
紗織も自宅に帰宅後、お腹を空かせて待っていたシルフィと自分自身の食事を作って夕食をとる。
食事を終えた後、紗織は今日課された宿題に取り掛かろうとしたとき携帯電話が鳴った。
電話の主はさっき別れたばかりのミカである。
「もしもし紗織、ご飯中だった?」
「何、ミカ!?今から宿題やろうとしたところだけど」
「ごめん紗織、私、宿題のプリントを学校に忘れちゃったみたいなの。悪いんだけど、一緒に学校まで取りに来てもらえない!?ジュースおごるから」
「そうなの、分かったわ。おごりはともかくとして行くわ。駅で会いましょう」
話を終えると紗織はシルフィに用件を告げてまた学校へと行こうとする。
しかし、玄関を出ようとしたところでシルフィは紗織を呼び止めた。
「悪いんだけど紗織、私も一緒に行っていい?学校には入らずに外で待ってるから」
「急にどうしたのシルフィ!?一緒に行くって言い出して」
「どうもね・・・いやな感じがするの、妖魔が現れるかもしれないから」
「・・・いいよ、一緒に着いて来て。ただし、ミカと一緒にいる間は鞄の中から出ちゃダメよ?」
「分かったわ、ありがとう紗織」
シルフィの予感が本当かどうかは分からない、だが妖魔が出現する可能性があると言われた時点で紗織はシルフィを連れて行くことにした。
程なくしてミカと合流した紗織は一路、ミカの忘れ物を取りに行くためミカと一緒に学校へ向けて電車に乗った。
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