短編
□かくれんぼ
1ページ/6ページ
『もういいかい』
『まぁーだだよ』
『もういいかい』
『・・・もういいよ』
ザ―――ッ
【かくれんぼ】
「降りそうですねー・・・。」
弥勒が空を見上げながら言った。
「こりゃいつ降り出してもおかしくねーな。」
犬夜叉も匂いで分かるらしい。
犬夜叉一行は山道を歩いていた。
空は犬夜叉の言った通り、雨がいつ振り出すか分からないほど、どんよりしている。
「早く山を越えた方が良いみたいじゃのう・・・。」
七宝が呟いたとたん、珊瑚の頬に雫が落ちてきた。
「って、言ってるそばから降りだしたよ!!」
「きゃぁーっ濡れるー!!」
「急ぎましょう!!」
雨はだんだんと本降りになってくる。
全員全速力で走った。