短編

□かくれんぼ
2ページ/6ページ


しかし、かごめは山道に慣れていないため、どんどん犬夜叉たちと離れていく。


(ちょっ・・・みんな早いっっ)


かごめは一生懸命走るが山のため、霧が出ていて視界が悪い。

その上、ぬかるみに足を取られた。


「きゃっ!」


急いで顔を上げても、もう犬夜叉たちの姿は何処にもない。


「うそっやだ、・・・・・・置いて行かないでっ・・・。」


冷たい雨が容赦なくかごめを叩きつける。



『みぃーつけた』

『あ・・・雨だ・・・・・・』

『帰ろ 帰ろ』



(やだ・・・やだ・・・嫌だ!!)


と、急に左腕を引かれ、ぬかるみから足が抜けた。


「ったく、何こんなとこでボケッと座り込んでんだよ。」

「犬夜叉・・・?」


そう、かごめの左腕を引いたのは犬夜叉だった。
途中でかごめが居ないことに気付き、弥勒たちを先に行かせ、自分は引き返してきたのだ。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ