短編
□かくれんぼ
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しかし、かごめは山道に慣れていないため、どんどん犬夜叉たちと離れていく。
(ちょっ・・・みんな早いっっ)
かごめは一生懸命走るが山のため、霧が出ていて視界が悪い。
その上、ぬかるみに足を取られた。
「きゃっ!」
急いで顔を上げても、もう犬夜叉たちの姿は何処にもない。
「うそっやだ、・・・・・・置いて行かないでっ・・・。」
冷たい雨が容赦なくかごめを叩きつける。
『みぃーつけた』
『あ・・・雨だ・・・・・・』
『帰ろ 帰ろ』
(やだ・・・やだ・・・嫌だ!!)
と、急に左腕を引かれ、ぬかるみから足が抜けた。
「ったく、何こんなとこでボケッと座り込んでんだよ。」
「犬夜叉・・・?」
そう、かごめの左腕を引いたのは犬夜叉だった。
途中でかごめが居ないことに気付き、弥勒たちを先に行かせ、自分は引き返してきたのだ。