短編
□“好き”
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一方、犬夜叉とかごめは――・・・。
「大体おめーがへらへらへらへらしてるから悪いんだろうが!!」
「ちょっと!私が何時へらへらへらへらしたのよ!?」
「してるじゃねーか!!あいつの前ではいつもニコニコしやがって!!」
「じゃあ何!?あんたみたいにいっつも眉間に皺寄せてろっていうの!!?」
聞き分けのない犬夜叉にだんだんイライラしてくるかごめ。
鋼牙の事は何とも思っていないと、何度も説明したのに信用されてないのかと悲しく思う。
そしてそれに腹が立つ。
「お前、そんっなに痩せ狼の事が好きなのかよ!!」
ぷつん
かごめの勘忍袋の尾が切れた。
「・・・好きよ。」
「な゛っ・・・。」
思いっきり不機嫌な犬夜叉だったがかごめの言葉に絶句した。
今までもヤキモチを焼いてかごめに「鋼牙の事が好きなのか」と聞いた事があった。
かごめは何時も否定した。
そして、それを聞くたび、安心していた。
今日も否定するだろうと思っていた。