短編
□誓い
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・・・くそ。
身体が鉛みてぇに動かねぇ。
頭が重い。熱い。
完璧に毒が廻っちまってる。
これだから人間の身体は・・・。
【誓い】
「う・・・。」
ゆっくりと重い瞼を上げた。
俺はどうしたんだ?
確かあのじじいに噛み付かれて、それから・・・。
ああ、そうだ。かごめとなずなが来て――・・・
「犬夜叉!」
かごめの声に俺の思考は中断される。
かごめの声と同時にドン べちゃと音がした。
重い頭をゆっくりとそちらに向けると、目の前にかごめの顔が飛び込んで来た。
・・・ついでに床に潰れてる冥加も。