短編
□誓い
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――・・・ダメ?
何がダメなんだ?
「・・・・・・おれが・・・?」
――・・・俺?
俺が?
じゃあ、こいつは俺のために泣いてるっつー事か?
「けっ、くだらねー・・・。」
そう言ってかごめから顔を背ける。
かごめが後ろから文句を言ってきたが「そうかよ・・・。」と流した。
わからねぇ・・・。なんで俺がダメだと泣くんだ?
俺が死ぬとお前も死ぬ可能性が高くなる。
だから泣いてんのか?死ぬのが怖いのか?嫌なのか?
・・・違う。
死ぬのが怖けりゃ、さっき外に出たときにさっさと逃げてりゃよかったんだ。
けど、かごめは逃げるどころか中に入ってきやがった。