短編

□誓い
3ページ/8ページ



――・・・ダメ?
何がダメなんだ?



「・・・・・・おれが・・・?」



――・・・俺?
俺が?

じゃあ、こいつは俺のために泣いてるっつー事か?



「けっ、くだらねー・・・。」



そう言ってかごめから顔を背ける。

かごめが後ろから文句を言ってきたが「そうかよ・・・。」と流した。


わからねぇ・・・。なんで俺がダメだと泣くんだ?

俺が死ぬとお前も死ぬ可能性が高くなる。
だから泣いてんのか?死ぬのが怖いのか?嫌なのか?



・・・違う。

死ぬのが怖けりゃ、さっき外に出たときにさっさと逃げてりゃよかったんだ。

けど、かごめは逃げるどころか中に入ってきやがった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ