短編

□告白
1ページ/1ページ

※55巻あたりの話



曲霊を殺生丸が斬る。

すうーっと霧が晴れるように失っていた感覚が戻ってくる。


妖気

四魂の玉の気配

浄化の力


その瞬間に脈打つ奈落の体内。
近付く最終決戦。

私は今、犬夜叉の背におぶさり、四魂の玉の気配がする方へ向かっている。


これがきっと最後の闘い。
ううん、最後にしてみせる。
私が・・・終わらせなきゃいけない。


犬夜叉の肩に添えた手で衣をきゅっと掴む。


「ねぇ、犬夜叉・・・」

「なんだ?どうした!?」

体内が脈打つ音と風を切る音で聞き取りづらいのかやや大きめの声で聞き返してくる。


「好き。」

「!!な、何言ってやがるこんな時に!」


怒っているのか赤くなっているのか、その表情は見えない。

でも、ほんとね。
いつもあんたにムードを大切にしろって言うのに、私もこの状況で告白って可笑しいわよね。

でも・・・


「うん、言っておきたかったの」


言わなければ後悔する気がした。


「全部終わったら・・・返事聞かせて。」

「!・・・あぁ、急ぐぜ!!」


死ぬつもりなんてない。
だけど犬夜叉と会えなくなる気がした。



その予感は見事に当たり、私は今、現代で生活を送っている。

そして・・・

犬夜叉の答えを聞くのは告白してから3年後・・・












33〜35ページの間の設定。
かごめちゃん土壇場で告白(笑)
「好きだから一緒にいる」とかはよく言うけどちゃんとした告白はしてないよなぁー・・・と。
でも「ずっと傍にいる」が最大級の告白ですよね☆

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ