ピーターパン・シンドローム
物語の主人公ピーターパンのように、いつまでも子供のようでいたいと願い、大人になり切れずに社会適応ができない男性の症状です。自尊心が強いくせに淋しがり屋で、自己中心的で感情をあまり表に出さず、無責任な人に多いです。性的なコンプレックスを持っていたり、母親や父親に心理的に何かしらとらわれるものがある人もいます。


エンプティ・セルフ
「やりたい事が見つからない」「将来の夢がない」イマドキの若者がよく口にする言葉です。
豊かな時代に生まれ、勉強や部活もマジメにこなし、高望みさえしなければどんなものでも手に入れられる…彼(女)らには、一つの不安があります。「自分の姿を自分自身で感じ取れない」という不安です。
若年層を中心に広がるこの不安な感覚は「エンプティ・セルフ(空虚な自己)」と呼ばれます。
なぜ彼(女)らは自分の事が分からないのでしょうか?
人間は、乳幼児のとき「自分でなんでもできる」という幼児的万能感を持って育ちます。おっぱいが欲しければ、当たり前のように与えられ、万能感はいつも満たされます。
ところが、少し成長すると、その万能感は完璧には満たされなくなります。
すると、子供はそれに気付き、ぬいぐるみなど、母親の代わりとなる対象を見つけます。
そうしたプロセスが子供の自立を促し、次第に「真の自己(等身大の自分)」が形成されていくのです。
一方、幼い頃に万能感を満たしてもらえなかった子供は、周囲の思う通りに反応して愛情を得ようとします「偽りの自己」を形成してしまいます。
一方、万能感が満たされ続けた子供も、それを肥大させ、等身大の自分(真の自己)を見失ってしまいます。
そこから生まれるのが「自分が自分で分からない」という状態です。つまり彼(女)らは「真の自己」を上手く捉えられないまま、大人になってしまったのです。

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