アディクション
競馬等といったギャンブルを楽しんだり、酒やタバコ、カフェインなどで気分転換をしたりするのは、ごく日常的な事で何の問題もないでしょう。ですが、あまりにものめり込み過ぎると、それなしでは居られなくなり、個人生活が滅茶苦茶になってしまう事があります。
このように、自己コントロールができなくなる程、何かに夢中になることを「アディクション(嗜癖)」といい、依存症とほぼ同じ意味で使われます。
アディクションは、大きくわけて三つのタイプに分かれます。

一つ目は、物質嗜癖。薬物や食べ物等の物質を、いつも摂り続けていないと落ち着かなくなってしまう状態の事で、アルコール、ニコチン、覚醒剤等へのアディクションがこれに含まれます。

二つ目は、過程嗜癖。これは行為を繰り返す悪癖の事で、ギャンブルやゲーム、買い物、盗癖等が含まれます。女性がストレス解消の為に買い物に走るのも、程度を越すとれっきとしたアディクションにです。
何度も万引きを繰り返す行為も同じです。万引きを止められない人というのは、人の物をぬすむ事に快感を得て、その快感が忘れられなくなってしまったのです。

三つ目は、共依存。これは人間が人間に依存してしまう状態の事で、アルコール依存症の夫とそれを支える妻という構図等がこれに当たります。
ろくでもない夫の世話を焼いているうちに、妻が「この人は自分なしでは生きていけない」と思うようになり、ダメ亭主を生きがいにするようになってしまいます。
その結果、夫はますますダメになり、立ち直れなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

物質依存
アルコール、カフェイン、睡眠薬、抗不安薬、こかいんといった物質にハマり過ぎて、日常生活に支障をきたす状態を言います。
物質依存は、その症状によって「身体依存」と「精神依存」に分類されます。
身体依存は、物質が得られないと、体が「もっと物質をくれ」と欲し、指が震え、痙攣し、発熱する等の症状が出ます。いわゆる禁断症状です。
一方、精神依存は物質が欲しくて欲しくてたまらず、他の事が考えられなくなる程、精神的に苦しむ状態です。アルコール依存症の人が、深夜どうしても酒が飲みたくなり、酒屋を叩き起こしたりするのはこの精神依存の現れです。
では、こうした依存症になぜ陥ってしまうのかというと、端的にいえば、かなりの快感を得られるからです。
例えば、飲酒が習慣化していくと、酒を飲めば嫌な現実を忘れられるという思いが強くなり、いつも酒を飲んでいたいという気持ちに支配されるようになっていきます。
実際、酒を飲むと気分がよくなり、一時的に

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