現代社会では、多かれ少なかれ、誰もがストレスを抱えていて、それを解消するノウハウを身につけながら、何とかやり過ごして、生活している訳ですが、そのバランスが崩れると「依存症」と呼ばれる状態に陥りやすくなります。
最初は、ストレス解消の手段だったものに、心身共にのめり込み、やがてはなくてはいられない状態になってしまいます。
しかも、現代人は、薬物やアルコールだけでなく、何にでも”依存”する可能性があります。
特に、この消費社会、陥りやすいものの一つが「買い物」です。
会社等で嫌な事があり、買い物をすると気分がスッキリし、最初は月に1〜2回だったものが、次第に回数が増え、週に2〜3回になり、一度に使う金額も大きくなっていきます。
もちろん、そうなっては月々の給料では追いつかなくなります。
親や金融機関から借金をし、その金額が、毎月膨らんで……
こういった状態を「買い物依存症」或いは「買い物症候群」と言います。
一つの事に固執してしまう強迫性障害の一種です。
もちろん、誰でも買い物をしますし、買い物が嫌という人は少ないでしょう。ではいったい、どこからが「買い物症候群」になるのでしょうか。
ここでは、昭和大学医学部精神医学教室が作成した診断基準を紹介しておきます。
5項目以上該当すると「依存症の恐れがあり」だという事です。
@過去の買い物体験を生き生きと思い出したり、次の買い物計画を立てるのに固執する事がある
Aどんどん高額な物を買いたくなる
B買い物を止めたり、その金額を減らす努力をした事があるが失敗した
C買い物を止めたり、その金額を減らそうとすると、イライラする
D現実の問題からの逃避や気分解消の為に買い物をする
E買いそびれた品物を後日、探し求めに行く事が多い
F買い物に執着している事を隠す為に家族や友人に嘘を付く
G買い物の軍資金を得る為、盗みや詐欺等、非合法な行為をした事がある
H買い物にのめり込み過ぎて、大切な人間関係や、仕事を失った事がある
さて、あなたは大丈夫ですか!?

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