青い鳥症候群
現在の仕事に満足できず、自分にはよりふさわしい仕事があるはずだと思い込んで、転職を繰り返す事を言います。
この症候群に陥りやすい人には共通の傾向が見られます。
子供の頃から勉強ができて、一流の学校、一流の会社へとトントン拍子に進んで来た、いわゆるエリート程この症候群に陥りやすいのです。こういう子供・青年の多くは、教育熱心な親の元、偏差値を唯一のモノサシとして育てられています。
親の方も「良い学校を出て、良い会社に就職をするのが幸せ」という価値観を信じ込んでいます。
そういう育ち方をしてくると、偏差値社会を勝ち抜いて来たという自信とプライドは高いが、反面、社会性は低いというキャラクターに育ちます。
ところが実社会に出れば、言うまでもなく偏差値の高さだけではどうする事も出来ない問題に直面します。
社会性の乏しさは、会社では低い評価に繋がります。すると本人は「自分は優秀なのに、それがこの職場では生かせない」と感じ、やる気を失ってしまいます。
ついには、周囲と自分の評価ギャップが心理的ストレスとなり、身体的にも変調きたしてしまいます。
朝になるとお腹をこわしたり、頭痛がしたりと、不登校児の様な症状が出始めます。
そして「自分をもっと生かせる職場があるはず」と、今の会社を辞めてしまいます。

荷おろし症候群
いわゆる「五月病」とは、難関を突破して希望の大学や会社に入った新入生や新入社員が、5月頃になると勉強や仕事に身が入らなくなり、無気力な状態に陥ってしまう事を言います。
これは一過性の現象ですが、中には登校拒否や出社拒否にまで至る人もいます。
また、5月に多く見られる傾向ではありますが、それ以外の月に見られるケースもある為、こうした現象を「荷おろし症候群」と呼びます。代表的な兆候は@寝付きが悪くなるA新聞やテレビを見る気がしなくなる、等が挙げられます。
荷おろし症候群の原因は大学や会社に入る事を最終目標としてきた為に達成した後には何もやることがなくなってしまうという目標喪失感によります。傾向として、友人もなく、親に言われたから嫌々受験勉強をしていた様な人に多く見られます。
荷おろし症候群にならない為には、誰かに言われたからというのではなく、自分で目的を見出す等の自発的な発想や行動が必要です。目先の成功や失敗に捕らわれず、自分の可能性を追い求める気持ちが必要です。

スチューデント・アパシー
1960年頃にアメリカで最初に注目され、主に大学生を中心に青年期から成人期にかけて生じる無気力(アパシー)状態の事を「スチューデント・アパシー」と言います。
但し、女学生にはほとんど見られません。
鬱病と違い、外に現れる様な症状はほとんど見られませんが、現実にしなければならないことに意欲が湧かない為「意欲減退学生」とも呼ばれます。
この状態に陥る学生は、勝ち負けや優劣に対して敏感な為、厳しい現実からの逃避行為という見方もあります。

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