小説

□オーダー1
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「ゴラァァ!!待ちやがれ!!!」

「待てと言われて待つバカはいないッスよ〜♪捕まえてご覧なさ〜いッス」


今日も店内は賑やかですね
あっ、こんにちは!
僕はミルクティー専用員
皆はミルって呼んでくれてます

今、ちょっと大変な事になってるんですよね
あれ、あの爽次郎君が休憩時間のストさんに悪戯したみたいで
物凄くストさん怒っちゃったみたいなんだ…

ストさんって誰かって?
彼はストレートティー専用員
僕はストさんって呼んでるんだけど、ちゃんと真って名前もあって……
今まさに、爽次郎君のことを怒声を撒き散らしながら追いかけてる人なんだけど


「怒ってるストさん、素敵だなぁ〜」


ミルクティー専用員こと、ミルは普通の喫茶店…否、紅茶店では有り得ない光景を目の当たりにしながらも、仲裁に入るでもなく、ストレートティー専用員こと、ストの怒声を言う姿を愉しそうに眺めていた


「あの…ミルさん?もうそろそろ、あれ…止めてもらえませんか…?」


爽次郎とストは店内を駆け回り、机や椅子などが散乱してあられもない店内になっていた
アルバイトでは、爽次郎とストの喧嘩は止められないようで、カウンターの陰に隠れていた


「あっ、ごめんね〜。ついつい見とれちゃってて」

「このままじゃ、お店壊れてしまいますよぉ〜!!」


ついうっかり、とゆうようにミルはアルバイトに謝り
爽次郎とストの仲裁に入った
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