――鳴かぬなら
鳴かせてみせよう
ホトトギス。
***
ギシッ…ギシッ…
今は誰もが暗闇の世界に身を沈め寝静まってるはずの真夜中、一定のリズムで軋む音‥。
明かり一つさえ見あたらない静かな部屋にその妙な音はあきらかに不自然きわまりないモノだった。
ときおり苦しそうな息づかいかと、何かをこすりあうような生々しい光景。
わずかに差す月びかりがその影をあらわにする。
「……はぁ…ふっ、くぅっ…」
腹部の圧迫に多様な苦痛を味わう中、あたしはソレを耐えるように下唇をかみ、涙をながしていた。
乱れたシーツをぎゅっと掴み与えられる恐怖に失心しそうになっていることに気づいているにも関わらず、痛みの根元の主は無視するようにソノ荒い動きを留めない。
……どうして……どうして、わたしは…
「……しんっ…さま……徳信様…っ、…お許しください、ませ…」
「…うるさい」
「徳、信様…っ」
「黙れ!」
身も縮まるように大声で怒鳴る声は苛立ちをもっていた。
そしてソノ感情を表すように動きは早くなり男の凶器を精一杯突き立てあれた。
「…いっ、」
強く釘を打つような荒々しい彼に抵抗するすべもなく良いように中を荒らされる。
「…奴隷の分際で何様だ。 せいぜい自分の身分をわきまえろ…っ!」
「…はっ…はぁっ、ん…くぅ…っ…」
――奴隷。
その言葉どうり今のわたしは主に買われた人形(ヒトガタ)、奴隷でしかないのだ。