――自由なんてない
あるのはバラバラに脱ぎ捨てられた服と
体中に傷めつけられた痣
ごくごく
普通の高校生だった
橘 棋理(タチバナ キリ)
学校いちの学力をほこり
謎につつまれた
一ノ瀬 徳信(イチノセ トクシン)
貧乏だったわたしの家は
四年前の父の他界以来
一ノ瀬家のメイドとして働いてた。
その繊細な才能と美貌をもつ少年に
棋理は追い込まれてゆく..
「‥‥っおねがい‥やめて‥」
「奴隷はしゃべるな」
――嗚呼、
神様はわたしを
助けてはくれない‥
‥+.
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