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□第4章 レンアイシテミル?
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「ああああぁぁぁ!!!
つか、そのカーディガン!!
誰のだよっ!!!!!」
えっ?えっ?えええぇ?
カーディガンごときで
そんなに驚くんですか?
「…これは…向井先輩の…」
「うぎゃーあああ!!!
俺が側にいれば…あぁ…くそっ」
この人は何をそんなに
悔しがっているのでしょうか…
「どうかしましたか?」
「だってさっ!!!
俺が側にいれば…俺のカーディガン…
それにさっ、そんな可愛い格好…」
「…可愛んですか?」
「だぼたぼカーデって
結構そそられるんだよね//」
「なっ…なんですか…」
あっ!!
向井先輩との待ち合わせが…
「…あの、私もう帰ります。」
「えっ?一緒に帰るべ?」
「いや…あの向井先輩を
待たせていまして…」
「あ"?」
急に声が低くなった拓海くん。
「…も…」
「はい?すいません。
聞き取れませんでした…」
「…だからあっ!!!
俺も一緒に帰るのっ!!!!!」
結構、我が儘?
「いいですけど。
早く行きますよっ!!!」
「おっ、ちょっ…
すぐ行くから待てって…」
私はそんな拓海くんを
教室に置いて先に下駄箱に向かった。
そんな頃、教室を出ようと
していた拓海くんは…
「ったく…。
待てってゆったのに…」
「…ちょっといい?」
「…あっ?誰だお前?」
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