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□EMOTION.
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綺麗な朝焼けを見た。
何年ぶりだろうか?
こんなに綺麗な朝焼けは。
自分の名前に誇りを持ったあの日。
自分が生まれた日。
あの早朝以来だ。
太陽の眩しさを覚えた。
慈しみを知った。
ナイフは突き刺すものではない、と。
あなたが教えてくれた。
「my name is Six...」
誰よりも尊い名前。
あなたがくれた。
呟きは窓越しの空に消えていく。
新聞に書きなぐられている「あいつ」の記事を見る。
わかってる。わかっているよ。
それはいけない事なんだと。
「Wataru, another me...」
彼が知りたい。
彼は何者なんだろう?
同じ香りがしてやまなかった。
自分と同じ、愛を知らない淋しい瞳。
彼と自分はどこで道を違えたのだろう?
また一人、夜に堕ちていく。
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sixの独白。
完全に妄想入ってるね。うん。笑