追う兎と追われる兎
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よく晴れた青空
そんな天気にもかかわらず
肩を落とす少女がいた
『はあ………』
なんであたしが買い物なんか…
しかも江戸に…!!
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−−−さかのぼること数時間前
「…お腹すいた………」
椅子をガコガコ揺らしておまんじゅうを頬張る団長が呟く
食べながらお腹すいたって…
「あ…!!」
阿伏兎が思い出したように声をあげる
『どうしたの阿伏兎?』
「悪いな団長、今日はプリンねぇわ」
うわ
軽くスルーされたよ
てかプリンないからってなにさ??
「えー、プリン無いなら仕事しない 」
最後のおまんじゅうを口に入れつまんなそうにだれる団長
そういうことか…
ってかいつも仕事してなくない??
我が侭