隣のあいつ

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「いやー大変だったな。親の海外に進出でお前は転校することになっちまったのか」


『はい…』


あたしの前を歩いてるハ…いや、海坊主先生は転校先の夜兎学の教師だ



そんなこんなであれからあたしはなんとか引越しを終え夜兎学にたどり着き今に至る



はしょりすぎとか言わないの!






「そういや前はどこの学校だったんだ?」



『え?銀魂高校ですけど…』


「近っ!銀魂高校とか隣町じゃねーか!!!」



『だから苦労してんですよ…』




そう、夜兎学と銀魂高校はお隣り同士なのだ


だから引越しと転校する意味が分からない





「ま、親にもいろいろ考えがあるんだろう」



…あの母にかぎってそれはありえない





「お、お前のクラスに着いたぞ。いいって言ったら入ってこいよ?」


『早っ!!!てかこの学校落書き多っ!!!』



先生はあたしを無視して教室の扉を開ける




「あ」


思い出したように先生が立ち止まる



『なんですか?』



「この学校の女子、お前だけだから」





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