追う兎と追われる兎

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『………はぁ。なんで江戸に』



慧磨は高杉に連れられすでに江戸に着いていた





「………チッ……どこもねえな」


「晋助様!あっちはどうっスか?」


「………行くか……」





『…………なんで鬼兵隊が江戸にいてもばれないの……?』




その光景を目の当たりにし、信じられない慧磨だった










カラン





「コイツに会う着物を持ってこい」


「かしこまりました」



着物店に入ると同時に告げる高杉





「初めて見たッス。晋助様が誰かに着物を買ってるの…」


『嬉しくねーよ』


「何ィ!?晋助様が着物を買ってくださるに嬉しくないだとォォォ!?」



一人叫ぶまた子をそっちのけにして店からでる慧磨






『早く帰りたい………』



団長……


元気かなぁ……



あ、

阿伏兎さんも……


















「………っくし!」


「風邪かい?阿伏兎」


「そーかもしれねえ」













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