短編小説

□江戸にて再会
2ページ/5ページ

「ハァッ、ヤロォ。倒れっかよボケ……っ」


「ユウ……!傷が……っ」


「気にすんな、直に治る」


「で、も……」


「恭弥、傷は……」


「僕は無いけど……。!ユウ、あれ!」


雲雀が指差した先にはラビとその近くにリナリーを守るように聳え立つ結晶


「おい、何だコレは?」


「何……これ……イノセンス……?」


《危ないよ!伯爵がリーと恭弥を見てる!!》


「っ危険だぞ、神田ッ!」


ティエドールの叫びにマリは神田へと声を張った
その刹那、神田の目の前にティキが現れる


「千年公からの命令でさ。もらうよ、恭弥」


「ちっ、渡すつもりは更々ねぇよ!」


「何で、僕を……」


「千年公が欲しがってんだよね、恭弥の能力」


「……っ、僕はもう、使うつもりはない!あの能力は、使うべきじゃなかったんだ!!」


悲痛に叫ぶ雲雀に神田は制止の声をかける


「誰が欲しようが、俺の答えは一つだ

──雲雀恭弥は誰にも渡さねぇ!」


「!!」


爆風と共に神田とティキの姿が消え雲雀は涙を溢れさせた





「ユウゥゥゥゥゥ!!!」





.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ