短編小説

□江戸にて再会
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「……ん……っ、ユー……離れ、ないで……」


「離れっかよ、バカ」


小さく唸った雲雀の頬に流れる一筋の涙を拭いながら神田は静かに呟いて口角を上げた


「……っ、ぁ……」


「起きたか?」


「ユ、ウ……。あ……怪我、見せて……」


「……これぐらい……」


「見せて」


起き上がって強い口調の雲雀に逆らえず神田は渋々、傷口を見せると雲雀は手を翳す。そこから少しずつ傷が癒えていった



「!」


「……よかった。これなら、ユウの体も受け入れてくれた……」


「恭弥、お前……何を……」


「……一時的な、治癒能力。対価はそれなりにいるから、多用は出来ないんだ……ごめんね」


「まさか、自分の命とか言うんじゃねぇだろうな」


「…………」


雲雀の無言の返答に神田は声を荒げようとするが地面が光りだし、ペンタクルが表れた


「「!」」


「ぇ……」


ズズズズ……と茫然とする雲雀を地面へと引き込んでいく



「恭弥!!」




──END
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