短編小説
□江戸にて再会
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「よ、大将。こんなところで奇遇さね」
「か、んだ……!!」
「何泣きそうな顔になってんだ、雲雀
それに、お前らは何やってんだよ」
「なんかウチの元帥が江戸で仕事があるとかで。てかあいつは……てあれ?」
「神田……今まで何やってたのさ、馬鹿!」
「こっちの元帥の性格を知ってるだろうが!」
「煩い!僕だって……っ、アレンが……!」
目に涙を浮かべる雲雀に神田が少し目を見開いた後にラビへと視線を向けた
「……バカ兎、この馬鹿鳥を借りるぞ」
「(いつ見ても仲良しさ……)
俺はリナリーんとこに行ってくるさ」
「……来い、雲雀」
「う、ん……」
「神田がいなくて、ずっと通信も繋がらなくて……っ」
「悪い……こっちも色々あった」
「神田「今は俺達だけだ」……ユウ……」
「恭弥、来い」
今まで少し離れた位置を歩いていた雲雀は勢いよく神田へと抱きついた
「……ユウ……っ、無事でよかった……!!」
「あぁ。恭弥が江戸にいると聞いて、焦った
……無茶ばかりするな。不安になる」
「ご、めん……っ、ユウ」
「……ったく。……どうした、恭弥」
「ユ、ウ……まずい……っ、来る……!」
小刻みに震える雲雀の様子に神田は首を傾げたが、庇うように前に立ち六幻を構えたとほぼ同時に衝撃波が二人を襲った