短編小説

□requiem
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「ぐ────」


「…………またか」


「室長!コムイ室長!」


「んゴー───」


ボコッ、とリーバーがコムイの頭を殴るが起きる気配がない


「んゴー───」


「リナリーちゃんが結婚するってさー」


「リナリーィィー!!
お兄ちゃんに黙って結婚なんてヒドイよぉ──!!」


「「「……」」」


「悪いな。このネタでしか起きねェんだ、この人」


暫くして落ち着いたのかコムイは真剣な表情になる


「いやー、ごめんね
徹夜明けだったもんでね」


「オレもっスけど!」


「さて、時間が無いので粗筋を聞いたらすぐ出発して
詳しい内容は今、渡す資料を行きながら読むように」


「ん?じゃあ、もしかしてこの任務……」


「「!」」


「うん。3人トリオで行ってもらうよ」


「「「ゲッ」」」


「え、何ナニ?もう仲悪くなったの、キミら?
恭弥君もアレン君と仲良くしなきゃー」


「僕、降りる。せっかく神田と一緒だから受けようかと思ったけど」


「うーん。でも、ワガママは聞かないよ
南イタリアで発見されたイノセンスがアクマに奪われるかもしれない
早急に敵を破壊し、イノセンスを保護してくれ」



「その代わり、この後の任務は神田と二人。それが条件」


「仕方ないね。うん、いいよ」


コムイの言葉に雲雀は資料を一部受け取って司令室から出ていった
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