くりすます・しいん

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12/30(Fri) 22:45
『くりすます』から『クリスマス』へ
ぽぷり

去年と同じく、小話で参加させていただきます。

未熟な文章で読みにくいと思いますが…本当に未熟ですみません。ギリギリまで考えての小話です。
ワードをお借りしました。・赤鼻のトナカイ
・サンタクロース
・鈴の音が聴こえる
・不思議な出来事
・雪が降ってきた



題名は、くりすますとクリスマスの意味は、ひらがなは小さなさくらちゃんカタカナは今のさくらちゃんをイメージです。

レスから、小話です。

12/30(Fri) 22:47
『くりすます』から『クリスマス』へ
ぽぷり

あいたた…ここは、どこじゃ?大丈夫か?おぉ、ケガをしておるな…薬はないしなぁ。困ったもんだ。


ほぇ?さっき、このあたりから、鈴の音が聞こえたような…。なんだろう?あそこから…あの草むらから声が聞こえる。

うさぎさんのふわふわフードが可愛いピンクパーカーの女の子が覗きこむ。

『ほえ!?おじいちゃん、どうしたの?あっ!わんちゃん?ケガしてるね。』

おやおや。みられてしまったのう…。小さな小さなお嬢ちゃんじゃ。


困った顔になってるおじいさんをみて…笑顔で話しだした。
『さくら、ばんそうこうもってるからつけてあげるね!』

ぎこちない様子で、一生懸命にばんそうこうをトナカイのケガにつけた。

『いたいのいたいのとんでけ〜。ねっ?もう、だいじょうぶだよ。わんちゃん。』

赤鼻のトナカイは、嬉しそうに微笑んだ。

『ほっほ〜これは、本当に優しいお嬢ちゃんだね。ありがとう。この子は、わんちゃんじゃなくてなトナカイじゃ。みんなには内緒だよ。』

『となかい…さん?』

さくらが、不思議そうにしていると…。
おじいさんは、優しくうなづいて、微笑んだ。


遠くから『さくらさ〜ん。』『さくら!』と名前を呼ぶ父と兄らしき人が心配して探していた。

『あっ!おとうさんとおにいちゃんだ!もう、いかなきゃ。そうだ!おじいちゃん、こまってる、おかおよりね、えがおがいちばんなんだっておとうさんがおはなししてくれるの!このキャンディーとってもおいしいの!おとうさんがつくってくれたキャンディーなの。おじいちゃんにもあげるね!』

さくらはポシェットからキャンディーを出して渡した。

『本当に、優しいお嬢さん。どうもありがとう。お名前は?』

『さくら。きのもとさくら。』
おじいちゃんに、お名前を聞こうとした時、桃矢に声をかけられて振り返った。『さくら!1人でなにしてるんだ?こんな所で!』

『ほぇ?ひとりじゃないよ。おじいちゃんとトナカイさんがいたよ?』

振り返ると、そこには誰もいなかった。


『はぁ?なに寝ぼけてるんだよ。行くぞ』

確かに、誰かがいたみたいだな…
優しい気配を感じほっとした。

手を繋ぎり、さくらは後ろを何回か振り返りながら歩いた。


公園からの帰り道。
『ほんとうに、いたんだもん!おにいちゃんのいじわる〜おとうさんはしんじてくれるよね?』

『はい。さくらさんは、優しいですからね。サンタさんに会ったのかもしれませんね。』

『サンタさん?』

『そう、サンタクロースさんだったのかもしれませんね。』

『サンタさん、トナカイさんにまたあえるといいな。』

『きっと、また…』


ピピピ…ピピピ…ピッ。目覚まし時計を止めて眠たい目をこすった。

『おはようさん、さくら。今日は、小僧とデートやろ?』

『おはよう。ケロちゃん。うん!小僧じゃなくて小狼くんだよ!今日は、不思議な…なんだか懐かしい夢みちゃったな。』



ピンクのふわふわしたワンピース。リボンが可愛らしコート。もちろん、知世お手製。
小狼とクリスマスデートのあと、小狼くんのお家でお揃いのマグカップで紅茶とケーキを食べた。
ベランダで、小狼に、あの不思議な思い出の夢を話した。

『そうか…純粋で素直なさくらだから、出会えたのかもしれないな。』

『ありがとう。小狼くんにはお話したかったの!』


さくらが、静かに話したあと…小狼とさくらは空を見上げた。
さくらは、懐かしい鈴の音が聞こえた気がした。

その瞬間、雪が降りだした…。

トナカイがソリをひいているのがみえた。
一瞬だったが、優しく笑っていたようだった。


『綺麗だね。この雪はサンタさんからのプレゼントかな?』
笑顔で見上げているさくらを優しい眼差しでみつめた。

小狼は、優しく話しかけた。

『そうかもしれないな。』
小狼は、もしかしたら、さくらの笑顔が本当のプレゼントなんじゃないかと思った。


さくらの幸せいっぱいの笑顔をみて、小狼は本当に幸せな気持ちになった。

*end*

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