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□クリスマスキッス
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「...これでよしっと」
今日は12月24日
1年に1度の恋人同士2夜連続の重大イベント初日
そんな日にさくらは小狼と食べるクリスマスケーキを完成させた
去年はいろいろあって余裕もないままで過ぎ去ってしまったが、今年は早起きしたかいもあって余裕を持って仕上げることが出来、翡翠色の瞳の少女は満足げな表情を浮かべていた。

「これをもって小狼君家に行って〜
それで...はにゃーん」
これからのことを考える内にさくらのあたまの中は想い人のことでいっぱいになり、はにゃーん状態となってしまうのだった
どれくらいはにゃーんとしていただろうか
ふと時計を見ると待ち合わせの時間(と言ってもさくらが小狼の家に訪れるのだが...)
が目前に迫っていた

「ほえー!!
もうこんなじかんだよぅー!!」
ケーキをすばやく箱の中に入れ、あわてて玄関を飛び出した

「はぁっはぁ...なんとか間に合ったよぉ...」
さくらが李とかかれたドアの前に立ったとき時計は待ち合わせ時間のちょうど一分前をさしていた
ピンポーン
とチャイムのボタンを押すと、中から大好きな人の顔が見えた

「メリークリスマス小狼君」

さくらがきらきらと効果音が付きそうなほど輝いた笑顔を見せると、小狼は一瞬みとれはっとわれにかえり顔を赤くしながら
「クリスマスは明日だろ
はいれよ」
ふいっと後ろを向き部屋の中へ招き入れるように入っていった
「お邪魔します
今日も”クリスマス”って言葉が入ってるからいいの」
さくらはそういいながら小狼の後ろをとことこと着いて行く

リビングに入ると部屋はクリスマスの飾りつけがなされていた
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