世界の在り方
□第3話 自由との出会い
1ページ/2ページ
ルバーブ連山。
コンフェイト大森林へ行くためには通らなければいけないとはいえ越えるのは非常に面倒だ。
まあでも…仕方ないか。
はあ、と溜息をつき、一歩足を踏み入れた。
*****
「虎牙破斬っ!」
「瞬連塵!」
峠の方までやってくると、そんな声と何かを切り裂く音が聞こえた。
気になり向かってみれば、そこにいたのは桃色の髪の少女と白銀の髪の少年。
二人とも大剣を武器とするらしい。
…そう逞しくは見えないんだけどなぁ。
なんて思っていると、まだ完全に倒されてはいなかったのか、ガルーダが音もなく空へ飛ぶ。
その狙いは、少女の方。
「!」
気付いたその瞬間、私は帯剣している細剣を抜き放ち、駆けだした。
と同時に二人もガルーダに気付いたのか少女の方が悲鳴を上げる。
…間に合えっ!
「ピアースコメット!」
彗星のような速さでの突き。
私の剣で貫かれると同時に吹き飛んだガルーダを見届け、私は二人へと振り返った。
_