世界の在り方

□第4話 紫の騎士
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へーゼル村の採掘地に行くのは気が引ける。

それでも、今回の任務の為には行かなければいけない。

それも早急に、だ。

そう思いながら、私はコンフェイト大森林を駆けていた。



*****



「チッ…」



舌打ちをして、私は向かってきたチュンチュンを斬り払う。

フェリーチェも尻尾を刃のように変え、プチプリを切り裂く。



「いっそエクスプロードで焼いてやろうかな…」



ぽつりとそんなことを呟くと、フェリーチェが肩に乗り、小さく首を振る。

森が焼けてしまう、とでも言いたいんだろうな。

分かってるよ、なんて言って私は細剣を鞘にしまう。

そんな時、ひゅう、と風が頬を撫でた。

妙に強いその風は自然に発生した風ではなく、魔力を帯びた…つまり魔術によって起こされた風だと分かる。



「…!」



サレが操るのは風の魔術。

それも「嵐」とカテゴリされるほど強力な、だ。

まさか、と思い私はその風が吹いてきた方向へと駆けだした。



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