世界の在り方

□第2話 任務
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団長の言葉に私は頷く。

サレの事だ。ガルバンゾ国の姫を捕まえてそれでただ連れ帰るとは思えない。

…うん。



「了解しました。その任務お受けいたします」



そうきっぱりと言い放ち、私は肩に乗るフェリーチェに目配せ。

するとフェリーチェはとんっと床に降り立ち、部屋から出ていく。



「?フェリーチェはどうした?」

「バレッタを取りに行ってもらいました。さっきまでつけてたのは姫様に渡したので」

「…姫様に、か。まあ彼女は君を良い友人と思っているからな」



ふ、と笑う団長に「お姫様って立場の方なんですけどねぇ」と苦笑。

とん、と肩に重みを感じ、見れば黒い毛並み。



「ありがと、フェリーチェ」



受け取ったバレッタで髪を留め、私は「それじゃ」と言って部屋を出る。

さあ、まずは荷物まとめないとね。



任務



(あー…、ガルバンゾ国からだとコンフェイト大森林内のへーゼル村管理の採掘場が近いかなぁ)

(となればルバーブ連山を越えて…)



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