世界の在り方

□第4話 紫の騎士
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その場に着いた時には既に戦いの決着はついていた。

満身創痍の状態のサレとそれと対峙する4人とガルバンゾ国の姫―エステリーゼ様へと私は近づく。

足音で私に気付いたんだろうサレは振り返る。



「サレ、何故こんなことをしたの?」

「君達に従っていてもつまらないからさ。だったらよりスリルのある方を求めるのが普通だろう?」



悪びれもせず言うサレに私は嘆息。

細剣を構え、サレへと近づく。

ひゅん、という風を切る音と共に振るわれた細剣をサレの首元へ。

それを見てサレの後ろの5人は息を呑んだ。



「自分の任務に戻りなさい。副団長命令よ!」



言い放てば、苦虫を噛み潰したような表情を作ったサレは後ろの人達へと振り返る。



「次は本気で叩き潰す…。君達の人の心をね!」



そう言って去っていくサレを見て、私は5人へと顔を向けた。



「申し訳ありませんでした」



頭を下げた私を見て彼等は慌てだす。

顔を上げてください、というエステリーゼ様の言葉に私は首を振る。



「今回のサレの行動はこちらに非があります。だからと言って貴女様の国に何ができるわけでもございませんが、どうか謝罪だけでもさせていただきたいのです」

「いえ、いいんです。国を出たのは私の意志ですし、何よりそれを帝国に悟られた私も悪いのです」



ですから、ね?と困ったように笑うエステリーゼ様は私に近づき顔を上げさせた。

と、その時、背後から二人ほど駆けてくる気配。



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