夢(ぬら孫)

□まじかよ
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あのあと私は最初にいたあのマンションに戻り、すぐにベッドにダイブして寝てしまった。
朝起きてベッド横のデジタル時計で時刻を確認すると8時丁度で…


「…疲れてたんだろうなぁ。」


まだ眠気の取れないぼうっとした頭で昨夜の出来事を思い出す。
行き成りこんな知らないところに誘拐?されて漫画の中の中学校に転入されてて預金通帳まで作られていてんで逃げたら妖怪に襲われるだ?
ほんと1日でいろんなフラグ起ちすぎだろ!圧し折ってやろうか!?
取りあえず横になったままではしょうがないと思い起き上がって洗面所を探す。洗面所はすぐに見つかって部屋を出た正面にあった。

「へ〜洗面台2つもあるんだ〜。すってき〜」

もう何もつっこまない。そう決めたよ今!
そして鏡を見てみるとそこに映っていたのはいつもより幼顔の自分がいた。

「…へ〜若くなってる〜。すってき〜。」
「…って!そんなこと言ってる場合じゃねぇ!なんじゃこりゃぁ!?」

目をかっぴらいて鏡に貼りつく。
間違いない、中学生ぐらいの自分だ。

「だから昨日おまわりさんに『お嬢ちゃん』なんて言われたのか…」

昨日の夜に交番に言ったら警官に言われた『お嬢ちゃん』と言う一言。
高校生の自分になぜそんなことを言うのか。もう子供ではないと思ってむっときたが今ならそれを理解できる。
今の自分の姿はちょうど中学1年生ぐらい。顔つきも体も高校生のものとは違っていた。

「は〜…中学生ってこんなに若かったんだねぇ…」

行き成りの自分の容姿の変貌っぷりに目がさえた。
冷たい水を手にとって顔を洗う。ずいぶんとさっぱりした。
横にかけてあったタオルで顔を拭いて両手で顔をパンっと叩く。

「なんだかよく分からないけど頑張らないとね!」

トリップしちゃったみたいだし!
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