夢(ぬら孫)

□ついに主要人物登場!
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廊下には生徒の姿はなく、既に1時間目に入ってしまったらしい。
どうりで人っ子一人いないわけだ。


「遅れてしまってすみません」


「ああ…まだこっちの生活に慣れていないんだろう。気にしないで」


初老のd…長いので男教師A。
A先生は怒る様子もなく私の緊張を解くかのようにゆっくり話しをしてくれている。

うん。この先生大好きです。癒しだね!



「じゃ、ここが3組だからね。丁度担任の先生の持つ授業だからすぐ紹介ってことになるかも。少し待ってなさい」


A先生はそう言って軽く教室のドアをノックすると中から担任と思われる(いや、担任か)先生が出てきた。

それと同時に教室内のざわめきが大きく聞こえ、柄にもなく緊張してしまう。


「君が田中さんかー。いや、なかなか来ないから何があったのかと心配したよ」


「…すみません」


「まだ勝手が分からないんだろう。じゃ、早速自己紹介でもするか?」


みんなお待ちかねだぞ?と嬉しそうに笑う担任の先生を見て私が歓迎されているというのが分かった。


「…はい!」
 

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