夜空を纏う四ノ姫
□お正月
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「今日は敵同士だな桜」
『そうね。負けないわよディーノ』
「オレもな」
桜は挑発的にディーノに笑った
「桜も来た事だし、ボンゴレ式ファミリー対抗正月合戦を始めるぞ」
そうして河原にやってきた一同
「ツナの部屋じゃせめーからここにするぞ」
「勝っても負けてもうらみっこなしだぜツナ」
「審判はオレだぞ」
「なんでこんな状況になってんの〜〜〜!?」
『(確か、負けた方は一億円払うんだったかしら)』
桜は首を傾げた
「一回戦はおみくじだ」
「おっおみくじ〜〜!!?」
リボーンの宣言にツナは目を飛び出さんばかりに驚いた
というか飛び出ている
「ど…どうやっておみくじで点数を競うんだよ!!」
「簡単だぞ。大吉は2点。中吉は1点。吉は0点。凶は−1点。大凶は−2点だ」
『なるほど』
「なにそれ!?(っていうかこんなの誰がやったって…)」
「オレに任せろ!!」
逡巡したツナに了平が名乗りを上げた
了平は運命は自分で切り開くとおみくじの箱に勇んで手を突っ込んだ
それを見た桜の表情は引き攣った
彼は大量得点を狙っているのだろう
しかし桜には嫌な予感しかしなかった
『(なんか、凶とか大凶とかたくさん引きそう)』
「これで一気にひきはなす!」
大量のおみくじを引っ張り出してなぜか桜に渡してきた了平はそう言った
が、結果は
『大凶 大凶 大凶 凶 大凶 大凶 大凶 凶 凶 大凶。−17点』
「ガーン」
桜の予想通り大敗
「私は中吉」
「1対−17」
「(一気にひきはなされた――!!!)」
『(大量に引くところはお咎めなしなのね。酷い点差)』
桜は溜息をついた
この点差では負けは目に見えている
出だしから躓いてしまった
「点差はボンゴレボードにはりだすからな」
「京子…甘酒もってこい」
「もーお兄ちゃん」
了平は目に見えて落ち込んでいた
頭を垂れている様は了平に似つかわしくない
桜は肩を竦めた
『しょうがないわね、了平は』
「何やってんだお前は!」
「(いきなりピンチだ〜っ)」
続いて
「第2試合は羽つきだぞ。勝てば20点。1回だけの一発勝負だからな」
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