頂を目指す二ノ姫U

□白熱!半面VS全面の5ラリー対決!
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「よーし集合!!
都大会の組み合わせが決まったぞ!!





さあいよいよ9日後だ!!」





そう言ってスミレはホワイトボードに貼ってある組み合わせ表に手を叩きつけた


「選ばれし108校。どこも強敵だ!」

『関東大会に行けるのは今年は5校ね』


桃城は先日出会った跡部を思い出した


「(氷帝とやんのは不動峰(あいつら)の方が先か…)」

「ベスト8で弟君の聖ルドルフと当たっちゃうね。不二…」

「うん」


河村は心配そうに不二に言うが、当の不二はいつもと変わらない表情で頷いた
大石は横目で隣に立つ手塚を盗み見る
手塚はそれに気付いていないように桜を見ていた
その桜は部員の顔を一人一人見ながら考え事をしていた


『(氷帝のこともあるし、聖ルドルフにいる裕太のこともある
国光の腕のこともあるし、問題は山積みね)』


しかし彼らは止まらないし、勿論桜も止まる気はない


「いーかい狙うは優勝のみ!
気おってヘボるんじゃないよ!!」

『いつも通りでね』

「当然!
とりあえずそんな組み合わせより…





目の前の敵を倒したいなあ…」





そう言ったリョーマ、そして桃城、海堂の目に闘志が見てとれた


「全然プレッシャー感じてないみたいだ」

「ギラギラしてるよ」

「でも汁は飲まないよん!」

「やってみろ」


桜はやる気満々の彼らにくすっと笑った


『(楽しませてね。みんな)』

「よーし練習再開だーっ!!」

『ただしリョーマは飲んでからね!!』


その後、水飲み場に駆け込むリョーマの姿があった























おまけ

練習が始まる前の出来ごと


「桜。今日の練習はゾーン練習だったね」

『ええ。プレイスタイルごとに分かれてラリーさせるけど』

「ああ。それはいいよ
ただ罰ゲーム的な要素があった方がいいと思わないか?」

『……まぁ、ヤル気もでるだろうし、いいかもね』

「しかも健康に良ければなおよし」

『さ、貞治?(なんか嫌な予感…)』

「そこでこの乾特製野菜汁を飲ませるのはどうだろう」

『……やっぱりそれが狙いか………相変わらずヒドい色……』


この後に出る犠牲者を思って桜は合掌した




→atogaki
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