夜空を纏う四ノ姫

□夏祭り
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復活!!!死ぬ気でケンカー!!





死ぬ気モードとなったツナは勇ましく仁王立った


オラァ!来やがれ!

「余計だな」

『フフッ。面白そう』


口元を紅染戦歌で隠して笑う桜を雲雀は見下した


「…浴衣だけど大丈夫かい?」

『ええ。勿論』


桜の返答に雲雀は口角を上げた
楽しそうにトンファーを握り締めて好戦的に笑う
桜は痺れを切らして突っ込んできた男に一瞥を向けた


「オラァ!!」

『はい。ジャマよ

「がふっ!!」


桜はバットを振り上げた男の横っ面を紅染戦歌で優雅に、しかし強烈に薙いだ
あまり傷つけないようにか、女だから手加減したのか
動作が鈍かったせいで桜には止まって見えたほどだ
それに気づいて桜は眉間に力を込めた
侮られていることに腹が立つ


『…気に入らない』

「お、おい!このアマ強ぇぞ!!」

『煩いわね。黙りなさい』

「ほげぇ!!」


浴衣のため足が上がらないので、桜は今度は腹に一発拳を入れる
そして後ろに倒れた男の頭を、とどめとばかりに雲雀が叩きつけた
さらに無様に倒れた男を直視して桜は声を上げた


『うわっ!酷いことするわね』

「僕の邪魔をするからだよ」


こともなげに言った雲雀はさらに群れに突っ込んだ
狙った獲物は絶対に逃がさないという気迫が全身からにじみ出ている
戦闘好きな彼は本当に楽しそうにトンファーを振っていた
それを戦いながら見ていた桜は、彼の相手に心中で同情した

そこへ




ドガァン




10代目!!





助っ人とーじょー





ダイナマイトと山本のバットを携えた獄寺と山本が颯爽と現れた


「気にくわねーガキどもがゾロゾロと」

「ヒバリと初の共同戦線だな」


リボーンの言葉を不敵に笑って雲雀は一蹴した


「冗談じゃない。ひったくった金は僕がもらう」

「なぁ?」

やらん!

「当然っス」


至極当たり前のことの様に言った雲雀をツナたちは拒否し、桜はカラカラと笑った
そのまま背後に迫った来ていた男に裏手をお見舞いする


『(なかなかいい感じじゃない)』


そしてそのまま5人は男たちを全員のしてしまった




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