頂を目指す二ノ姫Ⅱ
□兄の怒り
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「フン。準決勝に進んだな」
『まだ試合は終わってないけど？』
「それ本気で言ってんのかよ？
桜が、あの不二が負けるとは思ってねぇと思ったんだが？」
『……ま、周助は負けないわよ』
桜は言い淀んだのち不敵に笑う
氷帝は自分達の部長と対等に話している桜に好奇の目を向けた
「お、おいあれ！！」
「間違いねぇ……
青学のマネージャー兼コーチ
"見抜く者"神崎桜！！」
「部長と喋ってやがる」
「噂通りの美人だな」
「跡部部長が一目置いてる青学の敏腕マネージャー…」
青学側が桜の有名さに呆気にとられていた
都大会ナンバーワンシードの部長が一目置いていることが驚きに拍車をかけている
「桜先輩ってホントに有名人だね」
「うん」
「《ゲームセット７－５ 青学 不二！！》」
座り込んだ観月を不二は見下す
観月は憤怒の形相で不二に吠えた
「貴様。０－５はワザとだなーっ！！ふざけやがって…」
「弟が世話になったね…」
冷たい目で不二は言い放った
その瞬間、青学の勝利が決まったのだ
「わああ―――っやった不二先輩大逆転だーっ！！」
「すごいよ。あれから１ポイントも観月に与えないなんて！！」
「ってことは青学勝利！！ベスト４進出だー！！」
不二は手を上げてコートから帰って来た
桜を見つけて微笑む
「勝ったよ、桜」
『ええ……お疲れ様…周助』
桜はタオルを手渡して不二を柔らかい笑顔で迎えた
「青学整列！！」
こうしてリョーマ達青学は聖ルドルフを破り都大会ベスト４進出
関東大会への切符を手に入れた
「「「「「「「「ありがとうございました！」」」」」」」」
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