夜空を纏う四ノ姫3

□ボンゴレの業
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“目をそらすな。これはボンゴレを継ぐ者の宿命
貴様が生を授かったことの意味そのものだ”











「いやだ!!こんなひどいことはできない!!」










“代価を払わずして力を手に入れることなど叶わぬ
偉大なる力が欲しければ偉大なる歴史を継承する覚悟が必要なのだ”











荒い息を吐き、ツナが顔を上げた
答えはとうの昔に決まっていたのだ


「いやだ…
みんなを守るためなら何だってできるって思ってた……
でも……こんな…







こんな力なら、オレはいらない!!










“何だと!?”











「こんな間違いを引き継がせるなら……オレが…








オレがボンゴレを







ぶっ壊してやる!!!








それがツナの答えだった
力無く前のめりに倒れるツナ

すると、彼を支える人がいた

驚いて顔を上げたツナはその人にハッとする


「!!きゅ…9代目!!」


そしてツナは見た
ツナの前に左右に分かれて立つ歴代のボスたちを
そして目の前に椅子に座る、ツナと似通う容姿をした



ボンゴレファミリーの創設者



ボンゴレT世(プリーモ)を







「貴様の覚悟。しかと受けとった」








ツナは呆然と、その光景を見つめる


「何これ…夢…?幻覚…?」










E'la nostra ora incisa sull'anello
(リングに刻まれし我らの時間)











「時間……時?」










栄えるも滅びるも好きにせよ
ボンゴレ]世(デーチモ)








……おまえを待っていた







ボンゴレの証をここに継承する











その瞬間、ボス達の身体が炎となり、ツナを白い光の渦が覆い隠した
光の渦に飲み込まれたツナの耳に、声が届く










アイツを……頼む









―――――
―――
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