夜空を纏う四ノ姫3

□ボンゴレの業
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外で様子を見ていた雲雀、リボーン、ラルは、突如球針態から発せられた光を見た
雲雀はヒビの入った球針態に冷静に言う


「球針態が………壊れる」




ドガッ




叩きつけるような爆風と砂塵が彼等の顔に容赦なく吹きつける
そしてその中から、試練を乗り越えたツナが立ち上がった

そのグローブは常の形状とは違い、ボンゴレリングを宿していた


ボンゴレ10代目の証とも言える


]グローブVer.V.R.(ボンゴレリング)

























『…………っ』

「おわっ!」


桜は、目をいきなり開けて上体を起こした
隣にいた謙也が驚いて仰け反る
しかし桜の様子に怪訝な顔をした


「どないしたん?桜……」

『………私……寝てた………?』


不思議そうな桜に謙也は頷く


「おん。俺がちょっと目を離した時にな
せやからソファで悪いとは思ってんけど横にしたで?」

『………そう…』

「……………ホンマにどないしたん?なんや、汗かいとるやん」


タオルをとって桜に渡せば桜は無言で受け取った
顔にあてて汗を拭うと、息を大きく吐く


『…………はぁ……予想的中ね……』

「ん?」

『…………なんでもない』


不思議そうな謙也に桜は目を伏せた


あれは夢だった


しかし、現実に起こっていた事でもあった
恐らく首謀者はボンゴレT世
でなければ、桜が夢を見る筈がない


『(……試練を越えた…………か)』


キュッと唇を引き結ぶ

すると、廊下側に気配を感じ、首を向けた
続いてドアから声がする


「謙也。桜はそこにいるか?」

「ああ。おるで」

「そうか」


ドアを開けて入ってきたのは跡部だ
跡部は桜の様子に一瞬目に力を込めたが、何でもないように話し始めた


「部隊長ミーティングの準備が出来たそうだ」

『そう。分かったわ』


タオルを返し、桜は立ち上がった
しかし彼女の耳朶には激しい声が残っていた










俺がボンゴレを







ぶっ壊してやる!!!











→Un afterword
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