夜空を纏う四ノ姫3

□疑念
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一方、ツナ達の許に続々と仲間が集まっていた
暗殺部隊からの緊急暗号通信が入り、それがボンゴレの画像データだと判明した


「つーことはやっぱ」

「ボンゴレ特殊暗殺部隊…」

「再生します」


ジャンニーニがそう言い、キーボードを押した瞬間






《ゔお゙ぉおい!!!






首の皮はつながってるかぁ!?






クソミソカスどもぉ!!!》






画面に現れたのは、10年後のスクアーロだった
山本の表情が綻ぶが、反対にラルの表情は引き攣っていた


「ボリュームを下げろ!きくにたえん!!」

「はいっずいぶん下げてるんですが…」


慌ててジャンニーニが操作する
画面の中のスクアーロが続けた


《いいかぁ?クソガキどもぉ!!今はそこを動くんじゃねぇ!!
外に新しいリングの反応があったとしてもだぁ!!》

「!黒曜ランドのことだな」


黒曜ランドに突如現れたリングの反応
クロームではないかというツナの予想もあり、事態は緊迫していたのだ
それを分かったかのようなスクアーロの言葉に、リボーンも真面目な顔だ

するとスクアーロの後ろからベルフェゴールがひょっこり顔を出した


《じっとしてりゃわっかりやすい指示があるから
それまでいい子にしてろってことな!お子様達♪》

「ナイフ野郎!」

「(指示…?)」


怪訝な顔をするラル
その横でジャンニーニが何かに気づいたようにパソコンに目を落とした

画面の中では、スクアーロとベルが言い争いを始めていた


《ゔお゙ぉい。てめ――何しに来た!》

《王子ヒマだし。ちゃちゃいれ》

《口出すとぶっ殺すぞぉ!!》

《やってみ》


そうこうしているうちに画面には砂埃しか見えなくなっていた
恐らくナイフが刺さった音や打撃音が聞こえてくる


《ゔお゙ぉい…》

《しししっいてっ》

「(相変わらず荒くれ集団だ……)」


ツナが呆れていると、画面いっぱいに流血したスクアーロの顔が映った


《またこの世で会えるといいなぁ!!
それまで生きてみろぉ!!》


それだけを言い残し、荒々しく画面が切れた
山本が嬉しそうに言う


「あいつら変わってなかったな!」

「怖かった………わかりやすい指示って何だろ………」

「どーやらあの方のことのようですよ
イタリア帰りの」






「笹川了平、推参!!!」






「芝生…!」

「お兄さん!それに!






クローム髑髏!






傷だらけのクロームを抱え、10年後の笹川了平が現れた



→Un afterword
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