夜空を纏う四ノ姫3

□目指した先
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「そ、そうだね…
話しを戻すと、僕がこのやり方にこだわった理由は他にある
彼を止められるのはこの時代だけなんだ



今この時代に倒すしか、白蘭サンの能力を封じる手はない!!」



「能力!?」

「説明すると長くなるが…」


話し始めようとした入江の肩を不二が叩いた


「そうじゃなくて、もう一つ大事な事があるよ」

「え……あっ忘れてた!!」


思い当たったらしい入江は頭を抱えた
手塚が後ろで息を吐く


「ボンゴレ基地に何か連絡は?」

「?ないぞ…」

「まだか…そうか、まだだよな…」


そう言って正一はお腹を抱え込んで座りこんでしまった
不二が背中をさする


「すまない……今は胃薬を持っていない」

「だ、大丈夫だよ手塚君…」

「どうか…したんですか…?」


ツナが恐る恐る聞けば、入江が顔面蒼白になりながらも顔を上げた
指を2本立てる


「君達がここに辿り着くことが白蘭サンを倒すための一つめの賭けだった
それを第一段階だとすると、クリアすべき第二段階があるんだ!!」

「え!?まだ戦うの?」

「いや、違うぜ」


赤也がすっぱりと否定する
汗を浮かべた入江が続けた


「君達にはしばらく傷をいやしてもらうつもりだ
もっともそれができるかどうかはこの第二段階次第だけど」

「何なんだ?その第二段階って」

「聞いてるだろ?
ボンゴレは今日全世界のミルフィオーレに総攻撃をしかける大作戦に出るって」

「あ…そういえば」

「その作戦が失敗すると全ては一気に難しくなる…
一番のカギとなるのは…






イタリアの主力戦だ






手塚達は、彼等の顔を思い浮かべるように目を細めた
























イタリア

辺り一面木に囲まれた森の中に佇む立派な城。そこに
ボンゴレ9代目直属 独立暗殺部隊
その文字が躍る旗が立てられ、風にはためいている

また、
“オレは今の10代目は認めない!”
という文字の書かれた小振りな旗も風に揺られている


「んまぁ素敵な旗v
レヴィったらここまでしてボスのごきげんとったりして〜」

「しししっ。いつまでたってもムッツリしたオヤジだぜ」

「ぬっ」

「ゔお゙ぉい!!」


そして彼らは動き出す







「そろそろおっぱじめるぜぇ!!」







10年後のボンゴレファミリー独立暗殺部隊
ヴァリアーがその牙を剥く



→Un afterword
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