夜空を纏う四ノ姫3

□We are VARIA!!
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ベルはナイフを指で回して言った


「ししっ。こんな時桜がいれば楽しいしラクなんだけどな」

「それはミーも同感ですー。でも今敵なんですよねー」

「ホント、桜ったら何を考えてるのかしら
レヴィがあまりにも生理的に受け付けなかったのかしら?」

「なぬっ」


頬に手を当ててレヴィを見たルッスーリアにベルも同意する


「桜結構苦手にしてたもんな
表面上はなんでもないこと装ってたけど」

「ヴァリアーの特別幹部になったのもー、
ボス補佐になるとレヴィさんにからまれるからそうしたのかもしれませんねー
ってことは全部レヴィさんのせいってことですかー」

「何!?」

「テメェらウルセーぞぉ!!桜の話はすんなぁ゙!!!」


レヴィは酷い言われようである
今まで沈黙していたスクアーロがついにキレた

慣れた様子でルッスーリアがスクアーロに訊く


「で、みんなの配置はどうするの?スクアーロ作戦隊長」

「ゔむ…
レヴィとルッスーリアは城で待機して何かあればサポート
オレは東の抜け道を守る。南はベルとフランだ
ザコは好きにつれてけ」


これにベルが不満の声を上げた


「ゲッ。オレがフランのお守り?」

「いやなのはミーも同じですー
あいつ嫌なタイプですのでー
前任のマーモンって人の代わりだとかで
こんなかぶりもの強制的にかぶせられるのも納得いかないしー」

「…スクアーロ作戦隊長
任務中あのカエル死ぬかもしんない…オレの手によって」

「ざけんなガキィ!!
新米幹部はペーペー幹部が面倒みんに決まってんだろぉ!!」

「オレもうペーペーじゃねーし」

「桜がいねーんだからテメェがやんだぁ!!」

「話すんなって言ってスクアーロが出してんじゃん」

「うるせぇぇぇ!」


キレるスクアーロはとにかく二人を叩き出した


「オラァわかったら行けぇ!!
ザコ新兵は好きなとこへついていけ!」

「ちっ」

「いっぱい殺ってくるのよ〜!!匣も忘れずにね〜♪」


舌打ちをして二人は城から飛び降りた
ルッスーリアの声援を頭上から受けて
























ミルフィオーレ仮設本部

カツカツと、軽快な足音が廊下に響く
無言で歩いていた彼は、目的の部屋の前で足を止めた
ドアを軽く叩いて中に入る


「失礼します
やっぱり城を落としたのはボンゴレの独立暗殺部隊ヴァリアーです」


用件だけを言う彼に何も言わず、目の前の人物は促した
彼は続けて口を開く


「そして白蘭様より正式に、
この戦いの総指揮を貴方にまかせるとの伝令が届きましたよ」

「…まあ。当然でしょうな」


すると、紅茶を入れていたゴツイ体つきの執事が口を開いた


「前任の指揮官は無能極まりない人間でしたからな
私には白蘭様がわざといけにえに捧げたようにすら感じます
彼等というあのお方の部下をお借りしていながらのこの体たらく
やはりここを仕切るのは6弔花であるボスにこそふさわしい」


何の反応も示さないその人物に、彼も押し黙る


「……………」

「あなた様を見たら、さぞかし奴らも驚くでしょーな」



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