夜空を纏う四ノ姫3

□We are VARIA!!
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イタリア戦線

ボンゴレの奇襲作戦を早期に察知したミルフィオーレは
圧倒的戦力でボンゴレの連合ファミリーを追いつめ、勝負はついたかに見えた
だがXANXUS率いるボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアーの急襲により、
わずか10分でミルフィオーレの指揮官のいる古城は占拠された
しかしこれにより32名しか隊員を持たないヴァリアーは、
四方を圧倒的兵力のミルフィオーレ勢に囲まれ、窮地に立たされることとなる















『それで、発作がようやくおさまってバテバテの私に何をしろと?』

「いや?久しぶりにヴァリアーのみんなに会いたいんじゃないかな?と思って」


真っ白いベッドの上で上半身を起こしていた桜は
部屋に入ってきた白蘭に怪訝な表情をする
薬を運んできた白石はそれを小机の上に置き、跡部は上着を桜にかけてやる
桜はそれに笑いかけると首を傾げた


『別に会いたいということはないんだけど』

「んじゃあ気になってるにしとく
ほら、あそこの指揮官"彼"にしたから」


そう言った白蘭に白石が呟いた


「確か指揮官っちゅーたらヴァリアーの……」

『ああ。確かにべルフェゴールと彼が会うのは気になるかも』

「それに、彼らもいるしね」


ニッコリ笑った白蘭に桜は思案顔だ
しかし諦めたように肩を竦めた


『でもあそこまで飛ぶのは面倒くさいしさすがにもうキツイわ』

「それに、これ以上は俺達が無理はさせねぇ」

「ん〜。そっかぁ
じゃあ端末からの情報だけでも見る?映像と音声付で」

『ああ。それぐらいなら楽しそうね。そうするわ』


桜の言葉に白蘭はにっこり笑った
























「んもうっ。嫌になっちゃうわ!!」


サングラスをかけたマッチョのオカマ
ルッスーリアが体を捩らせた


「籠城戦なんて退屈よ!!
ディフェンスなんて性に合わないわ!!」

「残ったボンゴレ連合軍もあてになんねーしな
こんなことなら跳ね馬、日本に向かわせるんじゃなかったか?」


頭に王冠を乗せた王子
ベルフェゴールもニヒルな笑みを浮かべた


「何を弱気になっておる!!
この程度の敵!!我が手にかかれば造作もない!!」

「レヴィさーん
だったら1人で造作もなくやっちゃってくださーい

見てますんで」

「何!?」

「ししし」


厳めしい顔つきの暑苦しい男
レヴィ・ア・タンに平淡に言ったのは、新幹部のフラン
頭にカエルの被り物をしている
彼にあしらわれるレヴィにベルは笑った

するとレヴィは何事もなかったように話を続けた


「だが、地形上敵が攻めてくる地点は限られてくる!!
決して悪い状況ではない!!」

「“だが”の使い方おかしいだろ、変態雷オヤジ」

「ぬおう!?貴様今何と言った!?」

「キレイな空だなー」


どう見てもおちょくっているとしか思えない態度でフランはレヴィを軽く流す



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