頂を目指す二ノ姫X

□東西の超ルーキー対決
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「奴の進化は未だ止まらず………勝負あったな」


手塚の勝利を確信し、跡部はコートに背を向けた
その表情は晴れやかだった


「行くぞ樺地!」

「…ウス」

「宿敵(とも)よ。強くあれ!」






「《ゲームセットウォンバイ…青春学園(東京)手塚・乾ペア 6−1》」






「《この結果3勝1敗をもちまして






青春学園決勝進出!両校整列――――》」






青学は残すところあと決勝だけとなった
青学と四天宝寺のレギュラーたちが挨拶を交わす


「エラい部長を持ったな」

「クス…そうだね、頼もしいよ」

「ホンマ悔しいわ〜〜〜っ
桃尻が覆面さえ持って来ーへんかったら……」

「オラァもう触んなや一氏!!」

「河村はんの病院、後で教えて頂きたい」

「ああ。構わないよ
肋骨3本にヒビ…大腿骨損傷、踵骨損傷
それから頸部挫傷に右足首の捻挫…行ってあげたら喜ぶよ!」

「やれやれ…やっぱ退部ばしちょった方が良かったかね?
…ばってん、これでもう悔いなく次に進めるばい!!」

「………どういう意味だ?」

「それはお前さんの方が分かってるんじゃなか?」

「…………」

「…あと妹の事なんじゃがあん後スクールの大会で優勝ばしたけん
ドロボーの兄ちゃんからおめでとうを………」

「断る!」

「なら神崎さんに会わしたいけん
ツーショット写真が撮りたい言うてるばい
取り次いでくれんとや?」

「自分で言え」

「ホンマ退部してくれれば良かったんや〜〜先輩」

「お前や無理やって!懲りんやっちゃ」

「フフフ…『勝ったモン勝ち』
何ていい響きだ。データ取ったモン勝ち」

『なかなか内容の濃い試合でした。色々勉強になりました』

「そらこっちのセリフやな。見抜く者には驚かされたで!」






「《準決勝 青春学園(東京)VS四天宝寺(大阪)は






3勝1敗で青春学園の勝利とします!礼!》」






「「「ありがとうございました――っ!!」」」
















「あり…ワイは?」












その声は、嫌に響いて聞こえた
全員、動きを止める









「ワイ、まだコシマエと戦ってへんでぇ」











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