頂を目指す二ノ姫X

□最後に繋ぐ
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「《立海大附属―――





丸井ブン太・ジャッカル桑原ペア!!





―――そして青春学園》」





「とうとう来たね………大石」

「長いようであっという間だったな…英二」





「《大石秀一郎・菊丸英二ペア!!》」





コートに立つ4人からは闘気が溢れている
全員いい顔をしていた





「俺らで優勝決めっぞ!!」





「当然だろい」





「これが俺達最後のダブルスだ…」





「今まで色々サンキュー」






サーブはジャッカルからだ
ボールを宙に放り大きく振りかぶった






「ファイヤ――――ッ!!」






「さぁ行くぞ英二――っ!!」

「おおーっ!!」


大石が返球して菊丸と2人ネットに詰めた
ダブルポーチで攻める彼らを見て、桃城は決意した







「来い越前っ!!」







リョーマの腕を引っ張った桃城
困惑した様子のリョーマは彼に引きずられるままだ


「あ、あのボクは…」






「―――なら思い出させてやる






お前の失われた記憶を」






桜はそのしっかりした声音に振り返った
彼は本気でリョーマの記憶を取り戻そうとしていた
桃城は桜と手塚を見た


「越前アップさせて来ます」

『………ええ』

「…………いいだろう。無茶は…するなよ」

「はいっ!!」


元気のいい返事をしてリョーマを引っ張っていく桃城
困惑したように引きずられていくリョーマ

心配そうな桜に手塚が声を低くした


「………駄目だったか?」

『……いいえ……』


視線を戻した桜は、大石と菊丸の表情を見て悟った
これは彼らが望んだことでもあると





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