頂を目指す二ノ姫W
□途切れた姿と
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よろしくね、くにみつくん!!
さぁ…油断せずに行きましょう…?
なんていうか、いつもどおりね
緊張してるとかないの?ついに始まるっていうのに
でもきっと…貴方は使うんでしょうね。そういう人だもの
…………なんでもない
私が口出しできる所じゃないもの
ごめんなさいね
……レギュラーおめでとう…
いってらっしゃい
"何をする"じゃないでしょ。全く貴方は…
国光!!!!
……全国。連れてってくれるんでしょ?
あなたの無茶は今に始まった事じゃないけど…今回は特に酷いわね
………頼まれなくたって、当たり前でしょ。それぐらい
……無茶しない程度にね
いってらっしゃい、国光
調子良さそうで安心したわ
貴方の限界はまだ見えないわ
きっと、素晴らしい試合を見せてくれるのよね
………いつもいつも………貴方は……
おめでとう
…ありがとう……お疲れ様………お帰りなさい
手塚の視界は一瞬のうちにクリアになった
目の前に広がったのは自分の部屋とは程遠い豪奢なシャンデリアに家具
一瞬のうちに自分の置かれた状況を理解して息を吐いた
「(そうか……あの後、跡部の家に泊まることにしたんだったな)」
それは、それまで静かにしていた遠山の唐突な言葉から始まった
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