捧げ物
□TALES of Innocence
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「・・・・・ハァッ・・・んぁ」
「・・・・・ミルダ」
ボーーーと汽艇が狭い部屋に鳴り響き、ルカは朦朧としている意識を取り戻す・・・・・
「ちょ・・・ちょっと、待っ・・・・・て・・・ッ下・・・・・さい」
「・・・・・すまない」
「あ!んやッ・・・・・ふ・・・・・リカ!・・・・・ル・・・・・ド・・・・・ッ」
しかしそれも束の間
すぐに欲望と快楽が押し寄せてきて、体の真から全体に熱が広がっていく・・・・・
リカルドは息づかいが荒くなるルカを見て、何が気付いた様に手つきを激しくした。
「んん!・・・・・あぅッあ!ぁ・・・・・も・・・う・・・・・もう、駄!!」
「いいぞ、イけ」
「や!・・・・・いッ・・・あ、ん」
「・・・好きだ、ミルダ・・・・・」
「ッ!!」
そう耳元で囁かれ、ルカは恥ずかしいと思いながも自分のを放つ。
「・・・・・ッ・・・・・ん・・・ハァ」
「これで何回目だ?」
「そんなの・・・・・聞かないでよ」
真面目な顔で質問してくるリカルドから目を反らし、シーツを握りしめる・・・・・
はっきり言って何回イッたのか覚えてない・・・・・・・・・・
覚えてないと言うよりは覚えてないほどイッたとも言えるが。
考えてる内にまた熱を持ち始める自分の体に驚き、起き上がろうとした時リカルドに肩を押され、もう一度ベットに倒される。
「リ、リカルド」
「・・・・・」
数秒見つめられ、深い溜め息をつかれる。
「何か僕した?」
「・・・・・全く、体の具合を心配して言ったのに・・・・・逆効果だったらしい」
一人でブツブツと言いながら、ルカの至る所を優しく撫でる。
「!・・・リカル・・・・・ドッ、やめてよ」
「何故だ?まだ元気じゃないか」
「まだするの!?」
ぎょっとするルカ。
そんな顔をするルカを見て、リカルドはくすっと笑う・・・・・
「昨日はスープに睡眠薬を入れて眠らせてすまなかった」
「別に!・・・気にしてないッ・・・・・ぁ・・・よ」
寝ているルカを起こす様に抱きしめ、ゆっくりとキスをする。
「・・・・・ミルダ」
「ッ・・・・・」
舌を絡ませ、食いつく様なキスをしながらもまたベットに押し倒した・・・・・
ボーーーーー・・・
冬の海の上・・・・・・
船は汽艇を低く鳴らし、次の地へと到着しようとしていた。